パニック障害で電車が苦手な原因【死ぬより苦しい発作】
パニック障害が怖くて電車に乗れない…【発作の原因】
ある日突如として僕を襲ったパニック障害は、その後の人生を辛すぎるものへと変える出来事でした。
それ以降、何気なく乗車していた電車が死ぬより怖いモンスターと化してしまいました。
またあの激しい発作が起こるのでは!?とそれ以来、5年以上も電車に乗っていません。
僕と同じような苦しいご経験をされた方へ、僕と一緒にその辛い気持ちを共有しませんか?
僕のこの辛い体験が皆さまのお役に立てれば幸いです。^^
僕の苦しかったパニック発作の体験談

突然襲われた発作【このまま死ぬのでは!?】
それは突然、僕の体と心に襲い掛かってきました。
妙な息苦しさとやけに体が熱くなってきたのを憶えています。
酸素が足りないような場所にずっといる訳ではない。
暖房が異常なほどかかっているという訳でもない。
人が大勢集まって、身動きが取れなかったという訳でもない。
ただ、急に息をするのが辛くなり、顔からは生汗が滴り落ちるように流れてきたのです。
吸っても吸っても全然酸素が足りないような変な感じでした。
今日は体調が悪いのかな?と感じたその直後のことでした。
今まで味わったことのない異常な発作に襲われました。
何だこの苦しさは!?
息を吸っても吸っても全然酸素が足りない!
体中がもの凄く熱くなって、気が狂いそうになる。
も、もしかしてこのまま僕は死んでしまうのだろうか!?
そして、僕は居たたまれず次の停車駅で飛び降りました。
一緒に乗車していた妻の手を強引に引っ張り降りました。
僕たち夫婦は束の間の休日を使い、すでに他界していた両親へのお供養に向かう途中でした。
京都にある大谷本廟という大きなお寺へ、特急電車で向かう途中の出来事だったのです。
「ど、どうしたの? 大丈夫!?」
妻の驚き戸惑った顔が今でも脳裏に深く刻み込まれています。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
息遣いが荒くなった僕は、しばらくその妻の問いかけに答える余裕がありませんでした。
ですが、電車から降りて外の空気を吸った瞬間、何かもの凄く安心した記憶があります。
それはまるで息もできない真っ暗闇の世界から、一気に新鮮な空気がたちこめる大空の中へ瞬間移動したかのようでした。
今まで僕の心を支配していた謎の重たい空気が少しずつ消えていくのを感じました。
今まで僕の体へ四方八方からゆっくりと迫り来るような、得体の知れないドス黒いものが徐々に消えていくのを感じ取りました。
パニック発作だ… これが俗に言うパニック障害のことなんだ…
この時、僕はその後の人生をこのパニック障害と共に生きていかねばならいという重圧を感じ取りました。
僕が32歳の春の出来事でした。

初めてのパニック発作【死ぬより苦しい時間】
初めてパニック発作を経験した人は、普通は次のように考えるのでしょう。
急にどうしたんだろう!?
自分の体はおかしくなったのか?
何か体に異常でもあるのだろうか!?
もしかして変な病気にかかったのかも…
このまま自分は死んでしまうのか!?
と、突如自分の体に起こった異変に混乱してしまいます。
ですが、僕の場合はパニック障害について、ある程度の知識を持っていました。
その理由は、これまで精神疾患についての書物をたくさん読んでいたからです。
僕は学生時代から対人恐怖症などの精神疾患を持っていました。
その精神疾患が日に日に悪化していたので、何とか自力で治そうと自分で書物を買って読んでいました。
その書物の中にパニック障害という項目が多く記述されていたからです。
それが幸いし、人生初めてパニック発作が自分の身に起こった時、それが心の病だと悟ることができました。
「今乗っていたのは特急でしょう?京都までまだかなりあるよ。どうするの?」
「大丈夫… 10分後に同じ京都行きの特急が来るから…」
パニック発作が起こって数分後、やっと落ち着いてきた僕はそう妻に伝えました。
駅に設置されている椅子に腰を掛け、やっと呼吸も落ち着いてきました。
次の電車が来るまであと数分…
できれば1時間くらいはこうして駅で休んでおきたい…
本当に死ぬことよりも苦しかったかも知れない…
と、心の底で言い続けました。
だけど、これ以上妻に迷惑をかける訳にもいかず、次にやってきた電車に乗りました。

いつもの電車が…【モンスターとなった瞬間】
次の電車に乗る時、「またパニック障害が出たらどうしよう!」と予期不安に襲われました。
この時、僕は人生初めてのパニック発作で一瞬にして心に大きなダメージを負ってしまっていました。
ですが、それが幸いしたのか、パニック障害を再発する体力ももう僕には残っていなかったようでした。
これが僕のパニック障害の長い長い始まりの出来事になったのは、あえて言うまでもありません。
パニック発作が出た時は、真剣に「もうこのまま自分は死んでしまうんだ…」と覚悟しました。
どうかこんな僕を助けて下さい!
苦しんです。辛いんです。
死んだ方がまだマシかも知れない…
これはパニック障害をご経験された方でしか、本当に理解することのできない心の底からの叫びだと思います。
パニック発作に襲われた時は、もう何も考える余裕がありません。
この苦しさがから早く逃れたい!
この辛さから一刻も早く解放されたい!
この死ぬより過酷な時間が過ぎ去って欲しい!
と、まるで狂人のようになってしまいます。
パニック発作に襲われた原因を考える余裕など全くありません。
パニック障害となってしまった理由を考える余裕もありません。
パニック発作が出た時間はまさに生き地獄と化してしまいます。
そして、僕の場合、いままで普通の乗っていた電車が「モンスター」となった瞬間でした。
電車が怖い!
人が怖い!
パニック発作が怖い!
そう考えるともう電車には乗れませんでした。
ですので、現在の僕はある程度の距離なら全て自転車か歩いて移動しています。
10kmくらいなら歩いて移動。
最大40kmくらいまでは頑張って自転車で移動しています。
パニック障害のお陰?で足腰は鍛えられました。
でも、やっぱり電車は慣れておかないと駄目だと思っています。
ですが、その勇気がなかなかでないのが現状です。^^;
いつかはまた電車に乗る練習をしないと!
まずは気軽に乗り降りできる普通電車から!
